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ひがし小千谷耳鼻咽喉科

耳疾患

耳が痛い
聞こえづらい
急に聞こえなくなった
ふさがっている感覚がある
めまいがする など

急性中耳炎

多くの場合、急性上気道炎などに罹患した後に耳管経由で中耳腔に感染を生じ、急性炎症に伴って耳痛などの症状を生じます。通常は内服や点耳薬などで治癒しますが、症状が重篤な場合には点滴や鼓膜切開などの治療が必要となることもあります。

外耳炎

多くは耳かきの際に傷つけたり、耳の穴を強く擦過したりすることによって生じます。点耳薬で改善することが多いですが、重篤な場合には抗菌薬の内服や点滴などの治療が必要となることもあります。

滲出性中耳炎

急性炎症を伴わず、鼓膜が陥凹し中耳腔(鼓膜の奥)に貯留液が貯まってしまう状態が生じ、聞こえづらくなるなどの症状がでます。内服にて加療しますが、改善しない場合には鼓膜切開を行い、さらに難治な場合には鼓膜チューブ留置を行います。
患者が小児で外来でのチューブ留置が困難な場合には、全身麻酔でのチューブ挿入が可能な医療機関に紹介させていただきます。

慢性中耳炎

鼓膜穿孔が残存して閉じなくなってしまった状態です。穿孔が大きくなるとより聞こえづらくなってしまい、また、穿孔があることで耳漏を生じやすくなったりもします。
手術加療によって聞こえが良くなるかどうかなどを大まかに予見する検査することも可能です。手術加療が有効と考えられる症例は、手術可能な近隣の病院を紹介させていただきます。

難聴

加齢に伴って進行するもの以外にも先天的に生じるものや突発的に聞こえが悪くなる突発性難聴などがあります。当院では、耳音響放射や聴性脳幹反応などの検査も可能であり、必要に応じてこれらの検査やMRI検査なども行います。
突発性難聴は、発症早期にはステロイドなどの投与が有効とされており、内服や点滴で加療を行います。めまいを合併した症例や難聴の程度が高度であるなどの症例では、入院での点滴加療を行う場合があります。早期であっても薬剤投与によって100%治癒するものではありません(完全に治癒する確率は30%程度といわれています)が、できるだけ早く治療を開始した方が良いと言われています。

加齢に伴った難聴など治療困難な難聴で聞き取りに不便を感じている方には補聴器の装用がQOLの改善に役立ちます。また、最近の研究では難聴を放置しておくことは、認知症を進行させてしまうリスクになるとの報告があります。
聴覚障害の認定が必要なレベルの難聴の方については、障碍者手帳申請のための診断書も発行できます。また、現在新潟県内の各市町村では、一定以上のレベルの難聴の方に関して補聴器取得のための助成金を出す施策を行っております。各市町村の補助金については市町村ごとに対象となる方の難聴や年齢の基準が異なりますが、気になった方は気軽に相談していただければと思います。
当クリニックでも補聴器相談も行っていますので、聞こえが悪くなって気になっている方はスタッフに声をかけてください。

末梢性顔面神経麻痺

原因不明のベル麻痺が最も多く、水痘‐帯状疱疹ウイルスにより生じ耳痛やめまい・難聴なども同時に出現することがあるハント症候群と呼ばれる病態もあります。麻痺がひどい時はステロイドや抗ウイルス薬の投与を行います。特に麻痺の程度が強い場合など、状態によっては入院しての点滴治療を行う場合もあります。この疾患も早期の治療開始が大切です。
また、顔面神経麻痺は中枢性に生じることもありますので、当科を受診していただいても中枢性顔面神経麻痺(脳梗塞など)が疑われる際には検査のうえ、治療可能な医療機関に紹介させていただく場合があります。

めまい

様々な原因によって生じます。
耳鼻咽喉科領域に原因のあるものとしては三半規管の異常で頭を動かしたときに短時間のめまいを生じる良性発作性頭位めまい症やウイルス性の炎症によってめまいを生じる前庭神経炎、内リンパ水腫によってめまいや難聴などを生じるメニエール病などが挙げられますが、聴力検査や眼振検査などを行いこれらについて調べます。
また、めまいも中枢性に生じることもありますので、当科を受診していただいても中枢性めまい(脳梗塞や脳出血など)が疑われる際には検査のうえ、治療可能な医療機関に紹介させていただく場合があります。